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アデラエ (D.adelae)
ドロセラ・アデラエ (Drosera adelae F. MUELL.)
モウセンゴケ属中最大級の一種で多年生。
茎は短く,葉身は薄く,膜質で,細い披針形〜線形で先が尖り,長さ10〜20cm,幅0.6〜1.5cm。
1花序に5〜30花を着ける。花弁は楔形〜卵円形で,先は鋭形をし,長さ2〜3mm,幅約1.5mm。赤色〜赤茶色。
黒色の毛根の多い根を地表近くに張りめぐらし,多くの不定芽をだす。
オーストラリアのクイーンズランド州タウンズヴィルの北方,ケアンズの間の熱帯降雨林に自生。 |
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アリシアエ (D. aliciae)
ドロセア・アリキアエ (Drosea aliciae)
(別名クルビスカパ)
直径4〜8cmと大型。
葉柄と葉身の区別はむずかしく,へら形で,長さ2〜4cm,幅3〜6mm。
葉の先端がえくぼのようにいくぶんくぼむ。
花の色はピンク。
南アフリカのケープ地方に自生。
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ビナタ (D.binata)
ドロセラ・ビナタ (Drosera binata LABIL.)
サスマタモウセンゴケとよばれる。
オーストラリアに自生。
葉が二又以上になることはなく,真っ赤に色づく。
花の色は白。
繁殖は根伏せにより,よく不定芽をだす。
オーストラリア東部と南部,タスマニア,ニュージーランドに自生。 |
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ブルマンニ (D. burmanni)
ドロセラ・ブルマンニ (Drosera burmanni VAHL.)
クルマバモウセンゴケとよばれる。
直径1.5〜3cm。
葉柄と葉身の区別がむずかしく,全体がくさび形か卵円形で,葉柄部がすこしくびれている。
花茎は1シーズンに数本も立ち上がり,高さ15cmほどで多数の花を咲かせる。
花の色は白。
花弁は5弁,花柱も5個ある。
開花・結実すると株が弱って枯死する。
増殖は種子による。
東南アジアとオーストラリア北部に自生。
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カペンシス (D.capensis)
ドロセラ・カペンシス (Drosera capensis LINNAEUS)
アフリカナガバモウセンゴケとよばれる。
茎は短く,葉は密生。
葉柄は3〜10cm。
葉は線形か細いさじ形で長さ3〜6cm,幅5〜8mm。
花の色は淡紅紫色。白花もある。
花が咲くと急に老化現象が現れ,立ち上がった茎は次々と枯れ死
するので早めに立ち上がった茎を地中の突っ込むように戻したり,
移植すれば勢いを回復する。
南アフリカのケープランド地方に分布。
capensisとは「喜望峰産の」という意味。
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赤花 |
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白花 |
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フィリフォルミス (D.filiformis)
ドロセラ・フィリフォルミス (Drosera filiformis RAF.)
イトバモウセンゴケとよばれる。
大型のモウセンゴケで栽培しやすく園芸価値の高い種。
茎は短く葉は基部に密生し,立ち上がる。
葉柄の区別はない。
葉は細い線形で長さ10〜40cm,幅0.6〜1mm.
花茎は1季節に1〜4本出し,立ち上がり長さ15〜45cmになる。
濃桃色の花をつける。
冬になると上部が枯れ,根元が鱗片状の結球となる。
アメリカ合衆国の東部,ニュージャージー州からフロリダ州まで,大西洋側海岸平野に広く分布。
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オボバタ (D.‘Obovata’)
ドロセラ・オボバタ (Drosera × obovata KOCH)
Obovata = anglica × rotubdiforia
サジバモウセンゴケとよばれる。
モウセンゴケとナガバノモウセンゴケの中間自然雑種。
両種が混生する自生地で見られる。
茎と葉はやや立ち上がり,両種の中間の姿勢をとる。
植物の形も中間をとっている。
葉の形が匙に似ているところから名前がきている。
白花をつぎつぎと咲かせる。
染色体数(異質三倍体)の関係で種子は実らず,葉ざし等の栄養体繁殖で殖やす。
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