2001.2

ムシトリスミレの不定芽
 食虫植物の植え替えをしました。今日は手始めにモウセンゴケとムシトリスミレです。
 あらかじめ湿らせておいた水苔を使用し,古い水苔は全部取り去って根を抱き込むようにして鉢に入れていきます。どちらも株が増えているので新しい鉢を作らなくてはなりません。また置き場所の確保に苦労します。
 ムシトリスミレはスミレのような可愛い花を咲かせます。しかし小さい虫から栄養を吸収して成長する食虫植物です。葉はもちろんのこと茎までベタベタして小虫を捕獲します。
 去年の秋に咲いた花は1ヶ月以上咲き続け,次の花が今も咲いています。新たな花芽も確認し,延々と同じ株から花が咲き続ける勢いです。
 ムシトリスミレの面白いところは葉の先に不定芽をつけることです。突然芽が出てきて成長し,根も出て株になり独立します。ですから植え替えするときは葉の先に空間があるくらい広い鉢に植えるのが望ましいのです。お陰でまた鉢の数と広さが必要になり置き場はどうしようと不毛な悩みを抱えることになります。
 可愛い花のアップと不定芽の写真を「食虫植物園」に入れておきました。よろしければご覧ください。
(01.2.25)

キャノワーム
 『通販生活』という雑誌は面白い記事が出ていて毎号楽しみにしています。今回の号で興味のあるものがあり,怖いもの見たさで注文してしまいました。
 それはオーストラリア製の「キャノワーム」というミミズで生ゴミを堆肥にしてくれるというものです。このたび大きなダンボール箱が2つ届きました。再生プラスチックからできた本体と堆肥が34リットルとシマミミズ500gが入っていました。
 子供たちはそれを見て「ミミズを飼うの? 新しいペットだね」と楽しそうです。私もどのようになっていくのか興味津々です。面白がって『蚯蚓(ミミズ)日記』というページを作ることにしました。どんな展開になるかは私にもわかりません。やれるところまでやってみようと思います。日記といっても毎日は書けないでしょう。どうぞよろしくお付き合いください。
(01.2.21)

土いじり
 2月も半ばを過ぎると晴れた日は日差しの暖かさを感じるようになってきました。
 いまはバラの植え替えの適期です。晴れた日を狙って植え替えに勤しみます。根や新芽が動き出す前といわれているのにいざ作業にとりかかるとすでにシュート(地際から出る新芽)が出ているのもありました。傷つけないようそっと植え替えてやります。あわせて剪定も行います。地面から5〜10cmくらいに思い切って切り詰めます。今年もいい花が咲きますように。
 バラの他にも暖かくなる前に植え替えをしなくてはならないものがあちこちにころがっています。だんだん外で過ごす時間が増えてきました。
 花木の剪定も行います。こちらはもっぱら亭主の仕事ですが伸びすぎてしまった木は他のものにも影響がでるので狭い庭の運命とあきらめて鋸片手に切り落としています。
 今月中に食虫植物の植え替えもしなくてはなりません。ようやく園芸作業にも本腰を入れてとりかかる頃になりました。
(01.2.20)

紅梅の血脈
 去年の秋に大きくなった紅梅の枝を思いきり切ってしまいました。葉も一枚もないくらいに切ってしまったので今年の花は無理だろうと思っていました。
 しかし梅見の季節になって眺めて見るとほんの少しですが可憐な花を咲かせています。「ちゃんと生きているのよ,見てちょうだい」と言っているように思えます。ほのかにいい香りもします。
 紅梅の枝を切った時,その切り口が赤いことに気付きました。まるで血が通っているような気がしました。したたり落ちなくとも梅の血管を見たような気がして自責の念にかられたものです。年が明けてほんの少しでも咲いてくれたのは紅梅が元気ですよと挨拶をしてくれたような気がします。
(01.2.15)

春の使者  蕗の薹
 立春が過ぎたころから楽しみにしているものがあります。フキノトウです。毎年律儀にひょっこりと顔を出してくれます。これを見ると少しづつ春がやってきたなあと実感します。
 フキノトウはうっかりするとあっという間に大きくなってしまいます。さかりが過ぎることを薹(トウ)が立つといいますがこの薹は蕗などの花茎のことをいいます。花もかわいいですがやはり小さいうちに収穫したほうがいいでしょう。写真を撮ったあとそっともぎました。ふわりと蕗独特の苦い香りが届きました。
 身近なところから少しずつ春はきているようです。
(01.2.11)

尋ねリス
 いつもの公園を歩いていると張り紙が目につきました。「尋ねリス」とあります。よく犬や猫がいなくなったというポスターや預かっていますというチラシは見かけますがリスは初めてです。
 詳しく見るといなくなったのはプレーリードッグだそうです。公園の中を散歩させてでもいたのでしょうか。ご承知かと思いますがこの公園はたくさんの木があり雑木林になっているところもたくさんある広い公園です。子供がかくれんぼをしても簡単に見つかるものではありません。
 プレーリードッグが寒さに強いのかわかりませんが,雑木林の中に穴を掘って巣穴を作ってしまえば探し当てることは至難の業だと思います。飼い主さんにはお気の毒ですがあきらめたほうがいいと思います。
 この公園では夏に極彩色のインコの集団を見かけることがあります。ペットが野生化しているようです。プレーリードッグが野生化して住みついたらそれはそれで面白いなあと無責任なことを考えたりもします。それに小さな小屋で飼われるより広い自然の中で暮らす方がプレーリードッグにとっては幸せなのではないかなと少し身勝手なことを思ってしまいました。
(01.2.8)

失敗  オンシジューム
 去年の夏にオンシジュームの株をいただきました。秋も深まった頃,ずっと外でほったらかしにしていた株を見てみると,すうっと茎が立ち上がり,花芽ができていました。
 そうなると現金なものでしょっちゅう眺めては早く咲かないかなとわくわくしていました。
 冬も近づき,家の中に取り込む時期がきました。育て方の本を見るとオンシジュームはファレノプシスと同じような扱いをすると書いてあったので一緒に取り込みました。
 花芽はだんだん大きくなり,黄色い花びらも見えてきました。
 ところがきちんと開く前に花は茶色くなって落ちていってしまいました。何が原因なのかよくわかりません。水は控えめというのでほとんど与えず,霧吹きで全体に水をかけたりしましたが開花に関しては失敗したといえるでしょう。本当に残念です。
 蘭は環境に慣れるまでは試行錯誤して育てるものだと本にも書いてありました。こんどは失敗しないよう大事に世話をしてきちんと咲かせるつもりです。
(01.2.1)