2001.7

森林浴
 近くの公園へおまけ写真館に入れるラクウショウの写真を撮りに行ってきました。緑が鬱蒼と生い茂る公園は気温が数度下がっているようです。公園を歩くだけで手軽な森林浴ができます。
 毎日眺めているラクウショウも改めて5月の写真と比べてみると葉が茂っていることがわかります。明るい緑色の柔らかな葉が茂るこの季節のラクウショウが一番好きです。
 写真を撮っていると知らない男の人が声をかけてきました。その方は「生きものの中で一番長生きなのは木だね,屋久島の杉は8000年も生きているんだろう,ここにある木も自分よりずっと長生きするんだろうなぁ。こんど生まれ変わったらこの公園のようなところの木になりたい。ここならきちんと管理してもらえるもんね」といろいろ話してくださいました。なるほどと思うことばかりです。
 大きな木になって世の中を眺めて暮したいのだそうです。なかなかいい考えです。私もそんな暮らしがしてみたいです。
 表紙のアゲハチョウのついでにいままで撮った昆虫の写真を少し載せてみました。相変わらず私らしい変な写真ばかりです。
(01.7.28) 

シャッターチャンス
 このHPに載せている写真は全て自分でデジカメで撮ったものです。
 たいした写真ではありませんがこの晴れ舞台に出るまでには何枚もの写真を撮っています。ひとつの花を撮るにもアングルや光線の違いでかなり違ったものになります。周りの余計なものを入れないように工夫していかに綺麗に見えるか考えています。
 何枚もの写真からひとつを選び出すのは楽しくも難しいです。「これ!」と決められるときはいいのですがどれも一長一短の時は困ります。花は日々変化するのでもう一度あの写真を撮りたいと思ってもできないところも難しいです。
 今回表紙に使った写真は「これ!」と思った1枚です。アングルなどに不満は多々ありますが,うまい具合にクロアゲハが来たところを撮ることができました。
 植物と虫は好むと好まざるにかかわらず共存して生きています。そんな写真も撮れるといいなと思います。
(01.7.24)

焼け石に水
昨夜は東京の一部では1時間に107mmの雨が降り,床上浸水したところもありましたがこちらはほとんど降りませんでした。
今日の日中にパラパラと降り,ずっと日傘としてしか役にたっていなかった傘が雨傘となりました。
しかしそれもほんの一瞬でした。
植物にとっては喉を潤すほどではなかったようです。
明日から学校は夏休み,行事もあるので雨は困りものですがやはりまとまった雨が欲しいこのごろです。
(01.7.19)

華岡青洲の花
 ダツラの一種のチョウセンアサガオ「曼陀羅華」は華岡青洲が麻酔薬として調合した花です。
 以前から他所の庭に咲いているのを見ていいな,と思っていました。たまたま花屋で安くなっているのを見つけ,買ってしまいました。
 咲いた花は園芸種の八重のものでした。1年草らしいのですが加温すれば越冬するようです。なんとか来年も咲かせたいと思います。
(01.7.16)

梅雨明け
 先週からずっと雨が降らず,梅雨明けしたのではと思っていましたが,今日ついに梅雨明け宣言が出ました。西日本や関西・東海地方を差し置いて先に梅雨明けしてしまいました。例年よりかなり早いようです。
 今日の夕方も植木の水遣りに励んでいたところ,息子に「雲がたくさん出ていてきれいだね」と言われました。見上げると澄んだ青空に流れるような雲とポンポンと小さな雲がたくさん出ていました。夏の空という感じです。
 暑い日々は好きではありませんが四季の移ろいには従うしかありません。嫌だ嫌だといわずに暑さにもうまくつきあっていきたいものです。
(01.7.11)

スカちゃん
 我が家ではクチナシによってくる芋虫のオオスカシバの幼虫をスカちゃんと呼んでいます。
 スカちゃんは成虫になると世界最小の鳥のハチドリに似た蛾になります。成虫はまあ愛嬌があるのですが幼虫は不気味のひとことです。信じられないほど大きくなります。顔の先に尖った角のようなものまでついて怖そうにさえ見えます。身体もグロテスクでどうにも好きになれません。
 色合いなどはアゲハの幼虫の緑色のものと大差ないのに私にとって扱いの差は大きいです。アゲハのためにオレンジの種を蒔いて木にしたものをわざわざ与えて丸坊主にさせて喜んでいるのに,スカちゃんが好むクチナシの木をやられては大変と見つけしだい亡きものにしてしまいます。
 去年はスカちゃんにクチナシの木を丸坊主にされて花が一つも咲きませんでした。
 今年は注意深く生まれたての幼虫から駆除したおかげでなんとか綺麗な花を咲かせることができました。スカちゃんの攻撃から守り続けて咲かせた花を見てやってください。

 今年初の蝉の声を聞きました。夏も本番というところでしょうか。
(01.7.8)

奇想天外
 「奇想天外」という植物はテレビや本で見て一度見てみたいと思っていました。新聞で熱帯植物園で特別に展示していることを知り,電車を乗り継いで見てきました。
 熱帯植物園は大きな温室がメインの植物園です。熱帯樹林が生い茂る鬱蒼とした木々の中を見て歩きます。色気より食い気の私は食べられる植物に目がいきます。蘭の花も元気に咲き誇り,管理のよさを再認識しました。
 私の好きな食虫植物は小さな温室全部がそれに占められ,いくら見ても飽きることがありません。欲しいと思っているものもたくさんあり,憧れるばかりです。でも大事なムジナモは我が家のほうがたくさんあって少し誇らしくなりました。
 お目当ての「奇想天外」は展示ホールの中央にありました。想像していたものよりかなり小さいものでした。説明書きでは葉が伸びつづけると書いてありましたが先はかなり枯れていました。しかし2枚しかない葉がひたすら伸びていく姿はやはりユニークです。暑いなか見にきた甲斐があったというところでしょうか。
 植物園のイベントの予告チラシを見ると次回は「神秘―食虫植物の世界展」だそうです。これはまた来なくてはなりません。
 写真もいろいろ撮ってきました。「おまけ写真館」に入れました。食虫植物の写真は次回に載せることにします。
(01.7.4)

十字草
 花屋を覗いたらバケツ一杯の可愛い花が置いてありました。 白い4枚の花びらの中央に黄色い穂のような小花。元気そうなハート型の葉がたくさんついています。
 何の花かというとドクダミの花でした。我が家では雑草扱いで増えては抜いてしまう花です。丈夫な根は地上部を抜いてもまたそこから新しい芽を出すたくましい草です。
 花のかたちから「十字草」とも呼ばれるドクダミ,あの匂いがなければもっと高級な扱いを受けていたのかしらと考えたりしています。
(01.7.1)