2002.5

シャム双生児のドクダミ


 ドクダミの花が咲き出しました。匂いは強烈ですが花は素朴な風情があって好きです。
 何気なく眺めていると面白い花を見つけました。
 1個の花に2個分の花芯がついています。花びらは6枚。なんとも不思議な花です。これをみて「シャム双生児だ」と思うのは私だけでしょうか。
(夏の気温・27度 02.5.30)

剪 定
 先日までいい香りを漂わせていたジャスミンの剪定をしました。近所で毎年フェンスに綺麗に絡ませてたくさん花を咲かせているお宅で剪定をしているのを見てうちでも,と思ったのです。
 園芸作業は詳しい人に訊いたり本を読んだりして知識を深めていますが,余所のお宅を眺めて参考にすることも多いです。上手に育てておられるところを見て真似をするのも勉強のひとつです。
 思い切ってばっさり切りました。V字型の両手で扱う剪定鋏を手にするとなんだか人間が変わったような気がするのは私だけでしょうか。何故か映画の「シザーハンズ」を思い出しながらざくざくと切ってしまいました。かなり刈り込んでしまったので日当たりも風通しもよくなったようで嬉しくなりました。
 剪定を終え,片付けをしていたら夕立がきました。雷を伴う激しい雨でした。このごろ晴れが続いていたので植物には恵みの雨となりました。
 2時間ほど経って雨上がりに庭に出てびっくり。数え切れないほどのナメクジがうようよしています。雨のせいとは思いますがいままではジャスミンの陰で気付かなかったのかもしれません。もうこれはナメクジを飼っているといわれても反論できない状態です。
 1・2匹ならつまんで靴で潰したりしますがそんな対応では追いつきそうにありません。液体の殺ナメクジ剤をスプレーに入れて噴射すると面白いように死んでしまいました(残酷な・・・)。
 剪定作業にとんでもないおまけがついて夕方に一仕事してしまいました。
(綺麗な満月 02.5.26)

植物の環境
 空き地があれば何かを植えたくなるのは園芸家の性というものでしょうか。私もどこかにいい場所がないかと狭い庭を眺めては思案するばかりです。
 近所で家を新しくしたところがあります。家の前に少し空き地ができました。そこに植えられたものを見てビックリ。なんと胡蝶蘭の花が終わった株が何個も植えられています。多分立派な鉢に入れられた株をどうしようかと思って空いている場所に植えたのでしょう。
 胡蝶蘭は真夏の直射日光を嫌いますし,水苔植えが適する鉢植えが管理しやすい植物です。冬は室内でなければ育ちません。
 立派な葉のいい株なのにこのままではうまく育たないことでしょう。もう少し勉強してから育てて欲しいものだと切に思います。子どもは親を選べませんが,植物も育て主を選べません。植物にとって幸せな環境で育ててやりたいと思うばかりです。
(晴れはありがたい 02.5.19)

新芽クイズ
 気温が安定してくると花の発芽のシーズンです。種蒔きをするものもありますが,我が家の花の多くは去年咲いた花のこぼれ種を育てるものがほとんどです。
 去年咲き終わって根を抜いた鉢もそのままにしておくと,この時期にまた芽をひょっこり出します。既に植えられた鉢のどこかからもそっと芽がでていることがあります。それが何の芽かを考えるのがこの頃の園芸作業のひとつです。
 そのままでいいものはそれでいいのですが,他に移して独立させるものはまた一作業しなくてはなりません。
 雑草扱いにして申し訳ないと思いつつ抜いてしまう草,大切に移植する草。同じように出てきた芽も扱いはさまざまですが狭い庭では仕方のないことです。せめて移植した芽は元気に育って立派な花を咲かせて欲しいものです。
(ようやく晴れ 02.5.12)

香りの蔓
 このごろ家の外に出ると芳しい香りに包まれます。
 ハゴロモジャスミンの香りは窓を開けていると部屋の中まで漂ってくるほどです。
 この花もご近所から一枝いただいたものを植えておいたらどんどん伸びて広がりました。
 邪魔なくらいなのですが,たくさん花をつけるとこの時だけはいい花木ということになってしまいます。
 香りもお届けできるといいのですが。
(梅雨のような天候 02.5.10)

苺ジャム
     
 
 また苺ジャムの季節がやってきました。ご多分に漏れず今年は苺の出来も早いようです。
 野生のクサイチゴの実を取ってきました。カラスの被害(ちゃんと古いCDをぶら下げてキラキラさせてみました)に遭わなかった普通の苺も混ぜて量ったら270gありました。
 作り始めると甘いいい匂いが漂います。大き目のガラス瓶1個分にしかなりませんでしたがしばらくは手作りの美味しさに舌鼓を打つことにします。
 こんなジャム作りは我が家のこの時期の定例行事になっています。
(4連休の始まり 02.5.3)

アヤメ2種
 5月はアヤメの季節です。5日の端午の節句には菖蒲がつきものです。とはいっても今年は開花が早いようですが。
 このHPもアヤメで5月をスタートさせます。
 表紙のダッチアイリスは「おらんだあやめ」ともいわれる西洋のアヤメですし,写真館のシャガは野山でも自生しているアヤメの1種です。
 とはいえ狭い庭では本来のアヤメを育てる場所がないのが悲しい現実です。
(雨のメーデー 02.5.1)