2002.10

コケモモの謎
 先日花屋に「コケモモ」の小さな鉢がありました。コケモモといえば子どもの頃に読んだスプーンおばさんの中に出てくる果実です。おばさんは近くの森へ出かけてはコケモモの実を摘んでジャムを作ります。身近では聞いたことがない実なのでヨーロッパで見られる植物なのかと単純に思っていました。
 店先で遭遇したコケモモは「パープルクランベリー」という名札がついています。ラベルの裏に「Pratia nummularia 別名オオミムラサキ・コケモモ キキョウ科 プラティア属 原産地アジア」とあります。紫の小さな実がついています。たいしてぱっとしない鉢なので売れ残って安くなるだろうと思っていたら案の定100円になっていました。喜び勇んで購入したのはいうまでもありません。
 帰ってから改めてコケモモについて調べてみました。手元の小さな植物百科には「北海道〜九州の高山帯にはえ,北半球の寒帯にも広く分布するツツジ科の常緑小低木。高さ10〜20cm。茎の基部は地中をはう」とあります。似ているような違うようなで???となってしまいました。大きな違いは辞典のコケモモの実は食用になるが,買ってきたものは「食用ではなく,観賞用として楽しむ」とあります。食べても害はないようですが,美味しくはなさそうです。
 スプーンおばさんのようにジャムを作るという遠大な計画を持って買ってきた小さな鉢。この謎が解ける日は来るのでしょうか。コケモモの写真は近日中に写真館に掲載する予定です。
(ついに最低気温が一桁に 02.10.29)

花の名
 我が家の前は遊歩道になっており,散歩や自転車の人が行き交います。遊歩道の脇に植えた酔芙蓉もようやく見ごろになってきました。八重の酔芙蓉はあまり見かけないようで,道行く人は足を止めて眺める人もいるほどです。
 自転車に乗った母親と幼稚園児くらいの男の子が通り過ぎました。たまたまそばにいたので会話が聞こえてきました。
親:綺麗な花ね,薔薇かしら
子:カーネーションかなぁ・・・ でもこんな大きな木じゃないよね
 花の名前は興味がないと覚えられないですし,知らなくても済んでしまうことも多いです。でも疑問に思ったらそのままにせずに調べることで知識や興味が広がると思います。親子の会話でもそんな風に発展できたらいいのにな,と思います。

 都合によりURLの引越しをしました。何卒よろしくお願いします。
(秋晴れ 02.10.15)

綿 毛


 先日,晴れた昼間に窓を開けていたらふわふわと綿毛が飛んできました。
 「ケサランパサランかしら(見たこともないのに・・・)」などと眺めていたら,次から次と飛んできます。
 綿毛の原因はすぐそばにありそうです。何だろうと見渡すと,先月のお月見用に飾っておいたホオズキやススキをドライフラワーにしようと窓辺に下げておいたものが原因でした。
 なんとガマの穂が開いて種になっていたのです。ガマの穂からこんな種ができるとは思ってもいませんでした。
 このままでは家の中が綿毛だらけになってしまいます。とりあえずドライフラワーにしていたものをそのまま外に出しました。
 外に置いたガマの穂はふわふわとたくさんの種を飛ばしています。これらの種はどこへいくのだろうかと種の行く末を心配しながらも我が家の狭い庭に着床しても困るなぁなどと眺めています。

 晴れの日が続いていますが,最高気温が20度を少し超える程度の陽気になりました。7日まではセミの声も聞こえていましたが,その後は途絶えていました。しかし,今朝は弱い声ですがツクツクホウシの声が聞こえました。私も1日中家にいるわけではないので,せっかく鳴いていても聞いていなかっただけかもしれません。そのセミの声も朝のうちだけでその後は聞こえなくなりました。今度こそ今日のセミが聞き納めになってしまったのではないかと思います。
(冬用の布団が恋しい 02.10.12)

ありがとう
 昨日,ついに10000番目のお客様を迎えることができました。お祝いの言葉もいただき嬉しいかぎりです。2日続けて嬉しいことがあって気分的に高揚しています。
 あらためてありがとうございました。これからもどうぞご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。
 自分なりにおめでたいイベントが終わったところでこの「はなこよみ」も少し変化します。内容的にはなんら変わることはありませんが,大掛かりな変化をしなくてはなりません。追ってお知らせをしますが,お手数をおかけすることもありますのでよろしくお願いいたします。
(今日も聞こえるセミの声 02.10.6)

秋植え球根
 今日も天気がよく,気温も上がってまだセミが鳴いています。しかし季節は動いていて,そろそろ秋植え球根の植え付けの時期です。
 その前に夏の花が咲き終わった鉢の土をシートに広げて乾かして日光消毒させてふるいにかけてゴミを除いて再利用します。数日前から広げておいたものをようやく整理しました。
 先日買った球根も植えましたが,春に咲いて掘りあげておいた球根も植えました。うっかりしていたらもう芽や根が出ているものもあります。
 自然の生命力には感心するばかりです。
 明日もまた土いじりに明け暮れそうです。
(セミはがんばる 02.10.5)

2周年
 この「はなこよみ」は今日で2周年を迎えることができました。1年目はようやくここまできたか,という感じでしたが,2年目の今日はまた一回りしたのか,という感じで割と淡々としたものでした。
 花の写真を中心に作ってきました。もうそろそろネタ切れです。同じような写真ではあまり載せる意味がないですから。今後は「写真館」は縮小していくかもしれません。どうぞお許しください。前年の同じ月の写真館をご覧いただければ我が家の開花中の花がわかると思います。
 そういいつつも足掛け2年以上うまく咲かせられなかったオンシジュームの花がようやく咲き始めました。今日の2周年を祝うかのようにインパチェンスが咲き出しました。つい嬉しくなってインパチェンスの花の写真を写真館に載せてしまいました。

 「おしながき」のページを素敵に引き立てているカノさんのタイトルプレート,なんと秋冬バージョンをいただいてしまいました。赤い色合いはこれからの季節にぴったりです。いつもありがとうございます。
 こうして可愛がってくださる皆さんのおかげでなんとか続けております。カウンターももうじき1万になります。2年で1万という数はたとえようもありませんが,何度も足を運んでくださる方々のおかげでこの数字を積むことができました。もし9999番や10000番,10001番をお取りになられましたら,ご申告いただけると嬉しいです。
 ここをご覧いただいてくださるみなさんに改めて御礼申し上げます。
(まだセミは鳴く 02.10.4)

青い星
 今年の春,何かの植木鉢に見慣れない芽がひょっこり顔を出しました。雑草といわれる草は容赦なく抜いてしまうのですが,「もしかして・・・」という予感から抜かずに空いたプランターに植え替えておきました。
 元気に育った苗はついにかわいらしい青い花を咲かせました。花屋では見かけますが,名前がわかりません。花屋でも春から夏に扱う花のようで苗も見かけません。
 ここに写真を載せるからには名前は表示したいといろいろ探しました。そしてようやく図書館の花図鑑で見つけました。
 ラウレンティア属 キキョウ科 アクシラリス というのが名前で,我が家の花はその中の「ブルー・スター」という種類の名前がついていました。園芸業者の呼称として「イソトマ」とよばれることが多いようです。『写真館』では呼称の名前を入れました。
 そういえば花屋のラベルで「イソトマ」という名前は見たような記憶があります。本来の名前と呼称が違うと探すのも一苦労です。
 ようやく自分の名前を見つけた「青い星」。来年も咲いてくれるでしょうか。
(台風接近中 02.10.1)