2002.11

春 蘭
 いつも値が下がるのを楽しみにしている花屋で前から狙っていた大文字草が安くなっていました。喜んで手に取ってレジに持って行く途中,いいものを見つけました。
 春蘭です。子どもの頃は近くの山にいくらでも咲いていて,当時は問題にもならなかったので勝手に掘り出しては庭に植えたりしていました。私の乱獲がたたったのか,そこでは見かけなくなりました。その春蘭にお店で再会するとはなんともいえない気分です。
 小さな鉢ですが,しっかり花芽がついています。東洋蘭のもつ穏やかな色合いの花がまた見られるかと楽しみにしています。無事開花することを願っています。
(久しぶりの晴れ間 02.11.26)

蘭の賭け
 冬は蘭の花が成長する時期です。開花は春になるものが多いですが,花芽はいまごろから少しずつ大きくなります。
 最初は葉芽か花芽がわからないものが多く,一種の賭けをしている気分です。
 シンビジウムや胡蝶蘭の新芽がでてきました。花芽でありますようにと願をかけます。カトレアのバルブも花芽がつきますようにと祈ります。
 夏の間の世話の返事をしてくれるようなものです。私の願いは叶うでしょうか。
(日差しなし 02.11.24)

笑い事じゃない
 今朝,外に出てみて思わず声を出しそうになりました。
 先日植えた球根が掘り出されています。20cm程伸びた水仙の茎が根元からちぎられています。球根は齧られたあとがあります。
 犯人は彼らしかいません。カラスです。最近は餌が足りないのでしょうか。単なるイタズラにしては性質が悪すぎます。
 家族に見せると呆れながらも笑われてしまいました。こっちも思わず泣き笑いです。
 仕方なく掘り出された球根は埋め戻しましたが,そっと持ち出された球根は探しようもありません。
 来年花が咲かなかったらカラスの所為です。やはりカラスは好きになれません。
(また寒い 02.11.16)

ピラカンサス
 花の写真はネタ切れで困っています。それでも何かないかと探すとそっと赤い実をつけている木を見つけました。
 バラ科のピラカンサス,トゲのある木です。普段は濃い緑の葉が印象的な木ですが,この鮮やかな実をつけている時期だけは思わず「立派だね」と声をかけてしまいます。
 初夏に小さな花を咲かせる,と書いてありましたがどんな花が咲いたのか記憶にないところが悲しいです。
 さて次はどんな写真を載せることができるでしょうか。「何かないかしら」と庭の片隅を眺めています。
(またそろそろ冬型 02.11.15)

青い薔薇
 テレビで青い色の花をつけた薔薇を作りだすことに情熱をかける人々のことを扱っていました。
 自然交配で青い色に近づける努力を重ねている人。ようやく少し青味がかった花ができ,展覧会で注目されました。とはいっても口の悪い人には薄紫色にしか見えないような色です。
 バイオテクノロジーや核分裂の変化で作れないかと実験を重ねている人々。薔薇には青い色素を受け入れるのが難しいらしく,なかなかうまくいかないようです。
 ツユクサのような青い色の薔薇,私もいつかは見てみたいものです。できれば科学の力ではなく,自然交配で生まれたらいちばん素敵だと思います。
(穏やかな晴れ 02.11.11)

1年越しの球根
 10月の末から急に冷え込んできて,涼しくなるのを待っていたチューリップの球根の植え付けも終わり,園芸作業も一息ついたところです。
 夏に綺麗な花を咲かせた鉢も枯れてしまったものは抜いて処分します。雑草まみれで本来のものが消えてしまった鉢もあります。
 おや,これは去年の秋に植えた鉢。去年の秋に売れ残りの球根の袋がありました。「ラケナリア」という聞いたこともない名前。ラベルにはこれまた見慣れないユニークな花の写真が出ています。面白半分に買って(100円でした)植えつけたのですが,芽も出ずに寂しい鉢が置いてある状態で夏を越してしまいました。もう土を処分しようと見たらなんと芽が出ていました。ちょっと多肉植物のような芽です。いったいどんな花が咲くのでしょう。来年の春が楽しみになりました。
 丸1年眠っていた球根,暑い季節を土の中でどうしていたのか。いろんなことを想像するだけで楽しくなってしまいます。
(小春日和 02.11.10)

木枯らし1号
 今朝,当地でも「木枯らし1号」が吹きました。これからはますます寒くなるかと思うと憂鬱になってしまいます。
 南国育ちの蘭は家の中に入れなくてはなりません。早速蘭が我が物顔で狭い部屋の占領を始めました。
 それに加えてウツボカズラも仲間入り。挿し木で増やしたウツボカズラは鉢の数も増えてこれまた存在感を誇示しています。
 これから先,寒さに強いデンドロなどの鉢が乱入するかと思うと益々頭が痛いです。
(人間も冬支度 02.11.2)

安物買い
 つい無駄遣いをしています。表紙に載せた小輪系のオンシジュームの鉢も「どうしようかな」と悩みながら思わず買ってしまいました。元は1200円で売っていたものが花が終わりそうになったので300円まで下がっていました。以前同じような鉢を同じくらいの値段で買って駄目にしたのに全く懲りていません。
 名前もわからないオンシジューム,小さい花ですがとてもいい香りがします。今度こそ元気に育って欲しいものです。
 「安物買いの銭失い」といい,ご他聞にもれず失敗を繰り返している私ですが,元気に育っているものもたくさんあります。先月表紙を飾ったノボタンは100円でおつりが来るほどたくさんの花を咲かせてくれました。一緒に買ったシコンノボタンも蕾が大きくなってきました。早く咲かないかなと楽しみにしています。
 そんな安物の花が並ぶ我が家,今度はどんな花が仲間入りするのでしょうか。
(冬の陽気 02.11.1)