2003.1

春の使者
 今年もどこからかフキノトウが顔を出しました。季節の移ろいを植物の変化で感じることは多いと思いますが,私は庭の春はフキノトウで感じます。何の世話もしないのに毎年律儀に芽を出すフキノトウ。嬉しくなってまた写真を載せました。
 そろそろ紅梅の蕾もふくらんできました。球根類も芽を出し始めました。大好きな乙女椿も咲き出しました。
 花が溢れる春はもうじきです。
(でもまだ寒い 03.1.26)

蘭の花芽
 毎月2回は新しい写真を載せるようにしていましたが,とうとう載せるものがなくなりました。現在咲いているのは山茶花などお馴染みのものばかりで似たような写真ばかり載せるわけにもいきません。表紙もしばらく同じものでお願いします。
 そういうことで趣向を変えてもうじき咲くであろう花予備軍の写真を集めてみました。すべて蘭の写真です。
 シンビジュームのうちの一つは蕾が大きくなって近いうちに咲きそうです。
 ファレノプシスはこれから茎が伸びてその先に蕾がつきます。この芽が無事成長することを祈るばかりです。
 デンドロビュームは一つの芽から2〜3個の花がつきます。こちらも花が咲くのは1ヶ月以上先でしょう。
 マキシラリアは我が家に来て初めてついた新芽です。これがふくらんで花芽になるのだと思います。葉芽でないことを願います。
 こんな芽を毎日眺めては「いつ咲くの?」と話しかけて楽しみにしています。
 無事咲いた姿を「写真館」でご覧いただけるといいのですが。
(氷点下の朝 03.1.16)

洋蘭展
 冬は蘭の季節です。あちらこちらで蘭の展示会が行われます。銀座のデパートで洋蘭展を見てきました。さすがに専門家の作った株は見事なものばかりで感心して眺めるばかりです。デジカメで少し撮ってきましたのでご覧ください。「おまけ写真館14」です。明るさや場所取りがうまくできないうえこの腕前ですのでいまひとつどころかいま二つ三つですがお許しください。
 蘭の世界は本当に奥が深いです。普段花屋さんで見かけるギフト用の立派な鉢はほとんど見られず,見たことも聞いたこともない名前の蘭がたくさんでたいして広くない会場をうろうろと歩き回って堪能しました。
 展示会場の半分は物販コーナーです。本当にマニアの世界です。1万円以上の株が全然珍しくありません。50万円のパフィオの鉢なんて自宅へ持って帰って無事育てられるものかと心配してしまいます。
 マニアックな店をひやかしていたら,店の人が自分の店のHPのアドレスを教えてくれました。なるほど,面白い写真がいろいろあります。「この展示会が終わったら○○デパートでやるから・・・」そういえばそのデパートの展示会も毎年定期的に行われています。「そして最後は東京ドームに大集合するのね」と言ったら笑っていました。
 まだまだ目の保養は続きそうです。
(穏やかな晴れ 03.1.13)

園芸カレンダー
 年の初めの1月は冬なので園芸作業はほとんどありません。しかしカレル・チャペックの「園芸家12か月」にもあるように,1年の作業の計画を立てるにはいい時期です。
 新聞を読んでいたら,園芸家の柳宗民さんが1年間の園芸作業をまとめたものを載せていました。私の好きな蘭などは出ていませんし,地域差はあるかと思いますが転記しましたのでご参照ください。「花暦」のページから入れます。
 眺めていると自分が行っていることがそのまま出ていたりして,長年携わっていると自然と身についてくるものなのかと思います。
 新しいこともしてみたいのですが何分場所がないのが悲しいです。
(日差しのありがたさ 03.1.12)

小寒
   
 今日は小寒。寒の入りです。暦通り寒い朝を迎えました。
 外の枯れ木を見るとなんだか白いものがついています。なんだろう,とよく見ると霜が張り付いて白くなっていたのです。まるで樹氷のようです。ここは東京だったよね,と思わず確認したくなりました。
 陽の当たらない場所では昼になっても霜柱がそのまま残っていました。かなり立派な霜柱です。
 今年の冬は本格的に寒いです。
(寒い 03.1.6)

蘭の移動
 暖房のない室内に置いておいた蘭の鉢を暖房のある部屋へ動かしました。デンドロビウムのような蘭は低温に当てないと花芽がきちんとつかないそうです。最低気温が5度を記録してから2週間後に(それまでは寒そうでも外に出したままです)室内へ入れ,外気から少し暖かい環境で2週間を過ごしてから暖房のある部屋に動かします。今年は割と早く寒くなったのですが,5度まで下がったのは12月に入ってからでした。
 よく見るとデンドロビウムは花芽がすでにふくらんでいます。今年もきちんと咲いて欲しいです。その前から暖かい部屋に置いているファレノプシスも花芽が上がってきました。
 花が咲くのはとても楽しみですが狭い部屋に無理矢理置かれたたくさんの蘭の鉢。やはり暖かい部屋が好みのウツボカズラもぶら下がって一気に緑地帯ができ上がりました。なかなか壮観ですが好きではない人には邪魔のひとことです。
 すみません,春までこの状態を許してね,と謝りながらもたくさんの蘭に囲まれてそれらを眺めてはにんまりしています。
(正月は晴れと雪 03.1.4)

贈り物
 新年明けましておめでとうございます。今年もマイペースで続けていく所存ですのでどうぞよろしくお願いします。
 去年の暮れにお正月の準備をしていて,切り花を花瓶に生けていました。さて,どの花瓶にしようかしら。そうだ,あれあれ。
 戸棚の奥から取り出したのは萩焼の素朴なデザインの花瓶です。お正月はやはり和風のものに手が伸びます。
 この花瓶は以前勤めていた会社の人からいただいたものです。その会社ではある時期になると男性社員は全員営業のため日本全国へ出張へ出かけます。女子社員は留守番部隊でひっそりした職場で仕事をしていました。
 皆お土産と称して各地のお菓子などを買って来てくださいました。その中の一人は必ず何かその土地の実用的な民芸品を買って来てくださったのです。京都の扇子,地場の窯のコーヒーカップなど,今もありがたく使っています。その中に萩焼の花瓶もありました。
 この花瓶を使う度にその人を思い出します。そういう贈り物がいちばん嬉しい贈り物なのかもしれません。
 こうしてホームページを作って,いろいろな方に見ていただく。その時,きれいだなと喜んでいただけるような贈り物ができればいいなと思っています。
(今年もよろしく 03.1.1)