2003.2

至宝の蘭
 先日見てきたらん展の写真を載せましたのでどうぞご覧下さい。「おまけ写真館」にあります。今回は写真の数が多いので,フォトアルバムを利用してみました。未熟な腕のうえ,照明もいまいち,大賞のものは高い場所にあったりと難点だらけの写真ですがどうぞご容赦ください。
 らん展のメインはなんといってもパフィオペディラムでした。大賞もそうでしたが,ディスプレイなどにも多用されていました。私の写真もパフィオが一番多く登場します。花もちがいいのが一番の理由でしょうがらんの世界にも流行のようなものがあるように思えました。
 らん展の一角に「至宝の蘭」というコーナーがあり,そこはブースで区切られて並んで観賞するようになっています。ここはしっかりチェックしなければなりません。入り口に立派な説明書きがあります。
至宝の蘭』 
 実物を目にする機会のほとんどない,きわめて高価な蘭を,特別展示しています。題しまして「至宝の蘭」。洋蘭・東洋蘭・日本の蘭それぞれの中から,一株ずつ調達しました。世界的な賞を獲得したものや,希少性が高いため,一般的な品種に比べて時価が3桁も違うとされる,究極の輝きをその目でお確かめください。


パフィオペディラム・
ロスチャイルディアナム

Paph. rothchildianum


富貴蘭・伊勢矮鶏の縞
Neof. falcata
'Ise chabo no shima'


春蘭・始皇帝
Sym.goeringii
'Shikoutei'
 並んでいたのはパフィオペディラム・ロスチャイルディアナムと富貴蘭・春蘭でした。さすがに立派な株,東洋蘭のほうは器も含めて観賞するもののようです。パフィオは大きな蕾がついていて,咲いたらさぞかし立派だろうと想像できますが,残りの2つは株だけでそこまで値打ちのあるものか悩んでしまいそうです。一緒に並んでいたおじさまが「枯れたらそれまでだよね」とおっしゃっておられましたが全くその通りで管理するのも命懸けになりそうです。
 ガラスケースの中で堂々と存在していた鉢のそばにさりげなく値段が・・・。パフィオは200万円! おお,と思ったらもっと上がありました。富貴蘭は1,400万円。春蘭は1,000万円でした。まさに桁が違います。
 いったいその値打ちを決めるのは誰なのでしょう。たとえ拾ってきた株でも丹精して咲かせたものが私にとっては宝物です。
(暖かい日差しは今日までらしい 03.2.26)

世界らん展日本大賞2003
 東京ドームで行われているらん展を見てきました。写真をたくさん撮ってきましたので後日掲載したいと思っています。どれもこれも立派なものばかりで感心して眺めるばかりでした。
 この展覧会の日時に合わせて咲かせたらんの数々・・・。生産者の努力と意気込みを感じるばかりです。
 我が家のらんはまだ蕾ばかりでこれからですし,体裁もいい加減なものばかりです。出品されたものには足下にも及びません。それでも自分なりに丹精して育てていますから,きちんと咲く日を楽しみにしています。
(目の保養,足の疲労 03.2.23)

春 風
 暖かくなるにつれ,秋に植えた球根の芽がどんどん顔を出してきました。その中でも蕾が膨らんできたものの写真を載せました。どうぞご覧下さい。
 そんな写真を撮っていたら,プランターの中に見慣れた花が・・・ ヒメオドリコソウです。園芸植物ではなく,野草として育っている花です。
 この花は私が子どもの時,父が図鑑で名前を調べてくれました。裾に広がるような形で小さい花が規則的に並んでいる大好きな花です。
 植えた覚えもないのにプランターの中で元気に咲き出したヒメオドリコソウ,春風に乗ってくるくるとダンスをしているようです。
(春風はまだ 03.2.15)

梅一輪
 下の雑記で「一輪ほどのあたたかさ」と上の句が不明のまま載せたところ,詳しいことを教えていただきました。
 「梅一輪 いちりんほどの 暖かさ」 (服部嵐雪) というのが正しい句です。ありがとうございました。
 嵐雪は芭蕉の門下生ですから江戸時代の人です。そんな古い句がいまも続いて伝えられていることは素晴らしいことです。そして梅の花を見て,たいした知識のない私でもそんな句が頭に浮かぶというのはすごいことだと思います。
 今日はまた冬の気温に戻ってしまいましたが,ここ数日暖かい日が続いたので梅の花もだいぶ開いてきました。満開になるのが楽しみです。
(冬に逆戻り 03.2.12)

アブラムシ


 ミミズ堆肥を利用してバラの植え替えをしました。堆肥に市販の培養土を混ぜてみました。2年間のミミズのエキスたっぷりの堆肥ですから,綺麗な花を咲かせて欲しいです。
 バラも春に向かって新芽が動き始めています。よく見ると新芽にアブラムシがたかっています。花の裏にびっしりと寒さをしのぐようについているアブラムシ。したたかさを感じてなりません。
 啓蟄はまだ先ですが陽気に誘われた虫もちらほら見かけます。植物にとっての害虫はあまり嬉しくありません。
(今日は暖か 03.2.9)

梅一輪のあたたかさ
 今年も紅梅が咲き始めました。
 古い木でだいぶ枝を落としてしまったので高いところで咲いています。表紙の写真は脚立の上に立ってようやく撮りました。写真一つでも命懸けです。
 この花を見ていたら「梅一輪のあたたかさ」という俳句を思い出しました。上の句は思い出せませんでした。ご存知の方がおられましたらご教授ください。
 日差しもだいぶ強くなり,少しずつ春に向かっていると感じます。早く本格的な春が来ますように。
(まだ寒い 03.2.8)

あふりかすみれ
 好きな花でありながら,いままで手を出さずにいた花がありました。しかし安売りの赤札を見て思わず買ってしまいました。花が終わったり葉が傷んでいる鉢をまとめて6個で350円! 1鉢あたり60円弱とあっては駄目元で買う気になってしまいました。
 セントポーリア,アフリカスミレともいいます。室内で育てて,直射日光は嫌い,保温が必要・・・などいろいろ面倒なことが多いので敬遠していました。
 家に帰って並べてみると確かに傷んでいますがすぐに枯れそうな鉢はありません。手入れ次第で元気になりそうな株ばかりです。とはいっても保温ケースを準備する余裕も場所もありません。これはもう環境に慣れてもらうしかありません。
 順調に育って可愛い花の写真をご覧いただけるといいのですが。
(昼の時間は長くなってきたが 03.2.7)

逞しい花
 南向きの壁とコンクリートの土間の隙間からひょっこりとスミレの花が咲きました。知らないうちにこぼれた種が成長していたのです。
 何の世話もせずに育つ花は逞しいです。いま表紙を飾っているフキノトウもどこから紛れ込んできたのやら。そんな植物も消えずに育ち続けて欲しいものです。
 いつもの公園でも春に向かって花が咲き始めました。我が家の庭にはない花を少しずつ紹介しようかと思っています。大きな公園ですから自然のもとに育つ花もあれば整備されて植えられた花もあります。今回おまけ写真館に載せた花は意図的に植えられた花ですが広い公園ですから手入れが行き届かないところもあります。それでも季節に合わせて咲き出す花,厳しい寒さの中で咲く花の逞しさを感じます。
 明日は節分,明後日は立春。早く春が来ないかと心待ちにしています。
(今年は寒い 03.2.2)