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7月29日(月) くもり時々晴れ
昨日から暑さは一段落という感じだ。
期間限定でカメが1匹増えることになった。
次男のクラスで飼っているカメの「カメ子」(なんという安直な名前!)だ。
去年の夏も我が家に居候した。「今年は?」と訊いたときは「飼育係じゃないから・・・」と言っていたが,誰も面倒を看ずに教室で過ごすのが不憫に思ったのだろうか。突然連れて帰ってきた。
去年から飼い始めたカメ子は我が家のものより一回り小さい。
いつも大きな水槽に1匹で悠々自適な暮らしをしているため,おっとりした性格のようだ。
いつもガツガツと忙しない我が家の2匹とは共存できるわけがなく,別の水槽を準備する。

朝,窓の外格子にナナフシがいた。
格子の色に合わせて茶色に擬態している。
15cmはあるだろうか。
久しぶりに成虫のナナフシに会えて嬉しい。
写真はこちら
7月27日(土) 晴れ
昨日のアゲハの幼虫は無事古い大きな木に引っ越すことができた。
これでとりあえず餌の心配はなくなった。無事成長することを願う。
オオスカシバを確認すべくクチナシの木を見ていたら,凄絶な場面に遭遇してしまった。
体長3cmほどのオオスカシバの幼虫がアシナガバチに捕らえられていた。
私が眺めているのもお構いなしに必死で口の中に蓄えている。
あの細い身体のどこに幼虫の肉を収めているのだろうか。
身体が大きくなる様子はない。
だが黙々と処理している。
半分位なくなったところでどこかへ飛んでいってしまった。
あとで見ると残りもきれいに消えていた。
虫1匹が成虫になるのにも幾多の試練を乗り越えなくてはならない。
7月26日(金) 晴れ
夏の虫は成長が早い。
虫にとっては短い夏の時期にハイスピードで一生を遂げる虫もいる。
この前見つけたばかりのアゲハの幼虫ももう緑色になった。
身体自体は小さいが急いで成虫になろうとしているようだ。
写真の幼虫の脇には脱皮した脱殻がある。
写真を撮ろうと少し動かしたら威嚇してオレンジの角を見せた。臭い。
これからの問題は餌となるみかんの木の葉が足りるかである。
今は今年芽が出た小さい株にいるので古い大きな木に引越して欲しい。
鉢を近くに置いてみたが果たしてどうだろうか。
オオスカシバの姿を確認した。
ひたすら大きくなりながらクチナシの葉を食べ続けている。
7月23日(火) 晴れのちくもり
大暑。ひたすら暑い。
台風9号が小笠原諸島に接近しており,天気は下り坂だ。
巨大イモムシのオオスカシバの存在を許したクチナシの木はみるみるうちに葉が少なくなってさっぱりしてしまった。
しかし大食漢のオオスカシバの姿が見えない。
もうさなぎになるべくどこかに消えたのだろうか。
せめてどんなさなぎになるのか知りたいものだ。
今年の春に美味しいみかんを食べた。その種を蒔いたところ,芽が出てだいぶ大きくなってきた。
その若葉にアゲハの幼虫がとまっていた。
やはり瑞々しい葉は美味しいのだろう。
まだ白黒の小さい幼虫だ。
今度こそさなぎになれるほど大きく成長してほしい。
7月20日(土) 晴れ
梅雨が明けた。34度を超えて暑い。
今年はウグイスの鳴き声が聞こえないなあと思っていたら,今頃になって鳴き出した。セミの声の合間にホーホケキョはないなぁなどと思いながら聞いている。
久しぶりにクチナシのオオスカシバを発見。うっかりしていたらかなり大きくなっていた。
いつもは見つけ次第亡きものにしているが,アゲハも消えた現在,少し観察してみよう。
オオスカシバの成虫は知っているが,どんなさなぎになるかは確認していない。
もうクチナシの花もほとんど終わってしまったので剪定の気分で放置しておこう。
すでに6cmくらいになっている。アゲハの幼虫より一回り以上大きい。
角のように見える尖った先はお尻のほうだった。尻尾なのだろうか。
むしゃむしゃ食べている姿は葉を前足で押さえていてなかなか可愛い。
嗚呼,オオスカシバに愛着は感じないはずなのに。
7月18日(木) 晴れ夜雨
朝からミンミンゼミが聞こえると夏らしいなぁと思う。
シオカラトンボも見かけるようになり,夏本番という感じだ。
カエル1号は元気にどこからかひょっこり姿を現した。
昨日はひとりで喪に服していたのだろうか。
1匹になってしまったがメダカやエビに負けず長生きしてほしい。

ここには今まで登場しなかったが,我が家にはカメが2匹いる。
便宜上小さいほうを「か」,大きいほうを「め」とよんでいる。
一応子どもが飼っているカメで,上の子のカメを「か」,下の子のカメを「め」とつけただけだ。
上の写真の右側が「か」で左側が「め」だ。
「め」のほうが元気で外で散歩もしたがる,やんちゃ者だ。
だが水槽内での実権は「か」が握っている。
餌の取り合いになると「め」が「か」に譲っているのを見かける。
「め」の尻尾の先は齧られて短い,犯人は「か」しかいない。
見かけによらない勢力図があるようで面白い。
飼いはじめたのは2年前。冬場はじっとしているが夏場はどんどん食べて大きくなる。
食べることしかないようだ。
夏場は外にいるのだが,目が合うと餌を欲しそうに首を伸ばす。
なかなか可愛い。
このごろは餌を顔の前に見せるとそのままパクッと食べるようになった。
餌付けに成功した気分だ。
7月17日(水) くもり一時晴れと雨
カエルくん2号が死んだ。
朝,いつものように餌をやるべく蓋を開けると2号が変な様子で水面近くにいた。
「また死んだふりなんてして・・・」と思いながらあまり動かないのでつついてみたら動かなかった。
原因はわからない。
我が家で過ごしたのは約3か月。
たとえ1号と2号という名前であっても名前があるのとないのでは思い入れがだいぶ違う。
エビやメダカが死んでも「1匹死んだ」という表現にしかならないが,2匹のカエルは違いがはっきりしていることもあり,どちらが欠けてもとても悲しい。
2号が死んで1号を探しているのだが,狭い水槽なのにどうしても見つからない。
どこにいるのだろう。
7月14日(日) 晴れ
最高気温が34度を超え,夏も本番となってきた。
12日から蝉が鳴きだす。アブラゼミのようだ。
だが日中鳴き続けるといった鳴き方ではなく,時折聞こえる,といった感じだ。
こんなに暑いのにそんなに鳴かないというのは蝉の数が減っているのだろうか。
それとも単に出だしが遅れているだけなのだろうか。
蝉は少なくとも蚊は大量に発生している。
油断して外に出ると悲惨なことになる。
蚊取線香は必携だ。
またエビが1匹死んでいた。
エビは我が家では相性が悪いらしい。
7月5日(金) くもり
またエビが1匹死んでいた。
前からいたミナミヌマエビのほうだ。
寿命なのだろうか。
しかし死骸はすでにかなり喰われたあとがある。
弱肉強食の世界を見せつけられた気分だ。
現在確認しているエビの数は4匹。
適正数というものがあるのだろうか。
ふらふらと新人を入れてはいけないのかと反省。
6月30日(日) くもりのち雨
所用があって銀座に出掛けた。
用事が済んでデパートへ足が向いた。
そして行った先は屋上の園芸売り場。
デパートには珍しい植物などがあって穴場になっていることがある。
植物に目新しいものはなかったが,そばのペット売り場でまたみつけてしまった。
シマエビ70円。
現在我が家にいるエビより身体が透明で大きさは同じくらい。
動きが活発でシャカシャカ水中を走るように動く姿が愛らしい。
思わず3匹買って仲間に入れる。
銀座で買うものがこのようなものとは我ながらあきれてしまう。
6月29日(土) くもりのち雨
クチナシの花が香る頃になった。
今年も蕾をたくさんつけている。
しばらくいい香りを楽しめるかと思うと嬉しい。
クチナシの天敵,オオスカシバは懲りることなく卵を産み付けている。
それを探す毎日だ。
写真は卵と幼虫。すぐそばに齧られたあとがある。
油断すると花も見られなくなくなる。
オオスカシバにも生きる権利はあるのだろうが,我が家の庭では生活しないでほしい。
6月27日(木) 雨
カエルの1号の様子がおかしい。
昨日の夕方あたりから身体を水草に引っ掛けて顔を水面からずっと出すような仕種をしていた。
それが朝になって見たところ,水槽の壁に張り付いて身体を半分位出していた。
カエルは両生類であるから肺呼吸だ。
普段,コンゴツメガエルは水の底にいて呼吸の度に水面へ上がっていく。
その仕種が可愛くて楽しく見ていたのだが,それを常に水面から顔を出すことによっていちいち上がったり下がったりする手間を省いてしまったのだ。
午後に見るとついに全身を水面から出してしまった。
水槽の壁に張り付くという技を覚えたようだ。
プラスチックの水槽の蓋から外を眺めているようにさえ見える。
このところ毎日梅雨でじめじめして家の中も湿度100%かと思われる環境とはいえ,ずっと水の外で大丈夫かと心配になってくる。
気になった亭主が突っついてみたら,嫌々ながら水の中に戻った。
だが水面が気に入っているのは変わりないようだ。
1号は陸の好きなカエルに進化したのだろうか。
子どもは「ニョロゾがニョロボンにならずにニョロトノになっちゃった〜〜」とどう反応してよいのかわからないことを口走っている。
のんびり者の2号は相変わらず水底でゴソゴソしている。
6月23日(日) くもり
真夏のような日があったかと思うと今日のような肌寒い日もあり,油断すると風邪をひきそうで怖い。
梅雨のじめじめとした日が続いている。
ナメクジ・カタツムリには嬉しい季節だ。
相変わらずナメクジが歩いている跡を見つける。
たまにビール風呂をしかける。
初日はほとんど入らないが,そのままにしておくとぞろぞろと入っている。
何かが呼ぶのだろうか。
だんだん腐ったような匂いになり,やっとの思いで処分する。
ナメクジ風呂の写真は壮絶なのでここでは割愛する。
6月16日(日) くもり
11日に梅雨入りしてからぐずついた天気が続いている。
メダカは飽きることなく卵を産み続けている。
ホテイアオイにくっついた卵を探して別の容器に入れる。
赤ちゃんメダカはどんどん生まれている。
うまく成長することを願っている。
メダカの水槽を見ていたら,アリが間違って入りこんだのだろう。
ぷかぷか浮いて流れていた。
食欲旺盛なメダカが目ざとく見つけて口にする。
だがすぐ吐き出してしまう。
堅い体のアリはj好まないようだ。
そのあと私の身体にヤブカが寄ってきた。
すかさずパチンと捕まえる。
それを水槽に入れてやる。
メダカはさっきのアリよりずっと大きい蚊をパクッと食べてしまった。
メダカにも好き嫌いはあるようだ。
6月9日(日) 晴れ
ダイエーに出かけたついでにカエル売り場(本当はペット売り場というのだろう)を覗いてみる。
いたいた。カエルくんが。
大きい水槽にたくさん入っていた。
売り場で見るカエルはとても小さく見える。
家のカエルはそれに比べて大きく見える。
水槽の大きさで感じ方はかなり違うが,家のカエルが大きくなっているということはないだろうか。
毎朝メダカと競って餌を食べているし。
とにかくカエルもメダカも生き残ったエビも元気でなによりだ。
写真は水面に顔をちょこっとだけ出している姿を真上から撮ったもの。
あいかわらずユニークな姿が微笑ましい。
6月4日(火) 晴れ
次男が大きな蟻を見つけたと喜んでいた。
それをたまたまあった蜘蛛の巣に放り込んだ。
蜘蛛は喜んでいるかのように蟻の周りをくるくる回っている。
直接蟻に触れるようなことはしていない。
よく見るとお尻から糸を出して蟻にかけているのだ。
そうやって蜘蛛は捕獲をしているのだとまたひとつ勉強になった。
だが蜘蛛は我々が覗き込んでいることに気付き,蟻に近づかなくなってしまった。物陰でずっと潜んでいる。
蟻が可哀想なので蜘蛛の巣から外して助けてやる。
蜘蛛にしてみれば突然餌が来たかと思えばまた忽然と消えるで何がなんだかわからない状態だっただろう。

カエルの水槽を眺めていたら,エビが2匹に増えていた。
突然増えるわけはないので,どこかに隠れていたのに気付かなかっただけだろう。
カエルやメダカははっきりした姿形なのですぐわかるが,エビは保護色のような身体だ。
これで不明なエビは1匹となった。
これもひょっこり姿を見せてくれることを願う。
6月2日(日) 晴れ
いつものようにアゲハの幼虫の定点観測をするため幼虫を探す。
しかし幼虫は見つからなかった。
1匹もいない。小さいものもいたはずなのに見つからない。
つい数日前まではいたはずなのに。
何があったのだろうか。残念だ。
とりあえずアゲハの観察は不本意ながら終了となってしまった。

グレープフルーツの木のそばにクチナシの木がある。
そこはオオスカシバの産卵場になっている。
卵はアゲハの卵によく似ている。
幼虫も黄緑色の芋虫なところもよく似ている。
だが大きな違いはグレープフルーツはアゲハのために植えてあるのだが,クチナシは花を楽しむために植えてあるのだ。
放っておくとクチナシはオオスカシバで丸坊主にされてしまう。
楽しみにしている花も咲かなくなってしまう。
それでは困るのでオオスカシバの卵や幼虫は発見次第亡きものにしてしまう。
残酷かもしれないが取捨選択は必要だ。
写真は撮影後亡きものになってしまった生前の姿。
それにしてもアゲハの卵は見つからないのにオオスカシバの卵はたくさんあるのは皮肉としかいいようがない。


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