1か月目(2001.2.21〜3.20)
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3月20日(火) 晴れ
今日で開始してからちょうど1か月になる。
気温の低い頃から始めたので最初は変化が少なかったがこのごろようやく動きが出てきた。
春分の日を迎え,これからどんどん暖かくなるだろう。
これからが本番と考え,新たな気持ちで観察していこうと思う。

3月19日(月) 晴れ
朝,ウグイスの下手な鳴き声を聞く。
春も本番という感じだ。
餌のまわりにコーヒーのカスのようなごげ茶色の粒々がある。
これこそ待ちに待ったミミズの糞=堆肥ではないか。
気付かぬうちに大きな変化があったのだと感動してしまった。
新しい餌を入れられるのももうじきだろう。

3月18日(日) 雨のち晴れ
朝のうちは激しい雨も降ったが昼前にはやんで明るい日差しが戻ってきた。
ミミズはとても元気だ。
白っぽい小さいかたまりを見つける。
説明書にあった卵ではないだろうか。
そばにはあのヒメミミズとは違う小さい透明なミミズもいる。
今度こそ赤ちゃんミミズではないだろうか。
暖かくなると活動が盛んになっているのがわかる。

3月17日(土) くもりのち雨
昼すぎから雨が降り出す。
肌寒いが一雨ごとに春が近づいてくる感じである。
ミミズは昨日と変化はないようだがとにかく活発に動いているのがわかる。
図書館で「ミミズと土」(C.ダーウィン)という本を見つけて借りてくる。
19世紀に生きた著者がどんなことを書いているのか楽しみだ。

3月16日(金) 晴れ
昨日,今日と暖かい。
春が来た,という感じ。
このまま暖かい日が続いてくれるといいのだが。
キャノワームの蓋を開けて驚いた。
餌の上に被せてある新聞紙の上にミミズがいる。
それも1匹ではない。
全体的にミミズがたくさんいる感じである。
今度こそ餌を堆肥に変えて欲しいものだ。

3月15日(木) 晴れ時々くもり
最高気温が21.7℃。
5月の陽気だそうだ。
暖かい。
シマミミズは確実に姿が増えている。
今日も液肥を上からかける。
循環作用で昨日より液肥が濃いようである。

3月14日(水) 晴れ
晴れてようやく暖かくなった。
ミミズは相変わらず元気である。
改めて取り扱い説明書を読んで驚いてしまった。
赤ちゃんミミズだと思っていたミミズは「ヒメミミズ」ではないだろうか。
寒くなり,ミミズの食欲が落ちて餌が酸性に傾くと発生しやすいのだそうだ。
長さ1〜2cmの真っ白い虫だということだ。
本物の赤ちゃんは半透明のピンク色らしい。
うちのは真っ白とは言い難いがピンクかといわれると首を傾げるところがある。
とにかくシマミミズの好む中性の環境に戻すためキャノワームの液肥を上からかける。
ヒメネズミの模型ならいくらでも欲しいのに,と思ってしまった。

3月13日(火) 晴れ
快晴のよい天気だったが北風が強くまだまだ冬といった感じである。
東証平均株価も12,000円を割り込み身も心も冷え込んでいる。
ミミズは株価に関係なく元気なようだ。
赤ちゃんミミズも大きくなっている。

3月12日(月) 雪のち晴れ夜雨
朝は小雪が舞っていた。
午後には晴れてきたが気温が低い。
そして夜には冷たい雨が降ってきた。
春はどこかに行ってしまったようである。
寒さにもかかわらずトレイの中のミミズが増えている。
蓋をあけたとたんミミズの存在が確認できた。
いままでは新聞紙をよけないと見えなかったのだ。
のそのそ動いているのがたくさんいる。
ようやくおなかをすかして活動を始めたのだろうか。

3月11日(日) 晴れのちくもり
ミミズにたいした変化はない。
赤ちゃんミミズは確実に成長している。
このごろは完璧に「ミミズを飼育している」状態である。
湿度を高めるためにまた水をだばだばかける。
せめて液肥だけでも利用しよう。

3月10日(土) 晴れ
餌にカビがついている。
しかしミミズはおかまいなしのようである。
カビのついた餌にも赤ちゃんミミズがくっついている。
カビも栄養にするのだろうか。
しばらくカビもそのままにしておくことにする。

3月9日(金) 晴れ
今日も最高気温がひとけただった。
寒いのでミミズの動きは鈍いようだ。
キャノワームは臭くないのかときかれた。
今は寒いせいもあってコバエも発生しておらず臭いもない。
なぜか小さい蜘蛛が新聞紙の間を縫って巣を作っている。
ミミズは確かに臭いはない。
餌となる残菜も臭わない。
気温の上昇で腐る前に堆肥になって欲しい。

3月8日(木) 晴れのちくもり
予報通り冬の気候に逆戻りしてしまった。
ミミズは元気なようである。
ミミズは雌雄同体である。
自家受精はしないので2匹いればお互いに卵を産むことができる。
増えすぎることはないのであろうか。
そこはうまくできていて自然に数が調整されていくらしい。
とにかく死なないで欲しいものだ。

3月7日(水) くもり時々晴れ
最高気温が19.4℃。
4月の陽気だそうだ。
蟻がうろうろしているのを発見。
春が来た,という感じ。
ミミズに変化はないように思えたがよく見るとジャガイモの皮に赤ちゃんミミズを発見する。
下にもぐりこんでいる仲間を見捨てて自ら仲間を増やす気になったのだろうか。
いずれにしても幸先のよいことだ。
気温の上昇に伴い活動も活発になってきたようだ。
しかし明日はまた冷え込むらしい。
油断してはいられない。

3月6日(火) 晴れ
晴れが続いてポカポカ陽気。
このまま暖かくなってくれるといいのだけれど。
ミミズに大きな変化はない。
いちおう元気なようだ。
急に気付いて液肥をみてみる。
ミミズ堆肥から落ちた液はいい肥料になるそうだ。
設置してすぐにみてみたときは透明な液体が少し出ただけだった。
多分それは堆肥を湿らせたときに流れ出た水だったのだろう。
あれから約2週間,柄杓を置いてコックをひねると茶色い液体が出てきた。
なんども水をだばだばかけたので水が溜まっているのは道理だろう。
だが土に水をかけただけでは茶色い水にはならない。
これが液肥なのだろう。
柄杓で5杯とってもまだあるようだった。
とりあえず5杯分を薄めて先日植え替えたバラに与えた。
バラも元気に育ち,ミミズも元気に堆肥製造をしてくれればいうことはない。
少し光明がみえてきたように思えた。

3月5日(月) 晴れ
今日は啓蟄。
これからの活動に期待しよう。
ようやくすっきり晴れた。
ミミズにはたっぷりの水分が必要だと教えていただいた。
朝,早速水をだばだばとかける。
夕方覗いてみたらちゃんといる。
よかった。
しっかり食べて欲しいものである。

3月4(日) 雨のち晴れ一時雨
朝からひどい雨だったが午後から晴れてきたと思えば夕方また一雨きた。
雨の予報を受けてキャノワームの上に古いすのこをのせて雨よけにしておいた。
本来は雨にあてないようにと書いてあるのだが軒先とはいえ多少は雨がかかる。
ようやく晴れて覗いてみるとミミズが増えているような気がする。
食べているかは不明だが餌のまわりをうろうろしている。
すのこのカバーが保温の役目をしたのかもしれない。
まだ寒いうちは夜中はカバーをしておいてみることにする。

3月3日(土) 晴れのちくもり
カビの進行は防げたようだ。
久しぶりに下のトレイも覗いてみる。
たくさんうようよいる。
寒いので下にもぐっている感じである。
このミミズたちがこぞって上にあがってきて欲しいものだ。

3月2日(金) 雨のち晴れ
明け方まで降り続いた雨がやむと急激に晴れていい天気になった。
しかし気温はまだ低い。
いつものように覗いてみるとあらまあ餌にカビが発生している。
あわててカビの出た部分を取り除く。
これだけ湿度が高ければカビも発生するだろう。
本来はカビが出る前にミミズが餌を食べているはずなのだが。
気温のせいかミミズの活動は相変わらず鈍い。
カビの生えた餌を棄てていると本来の目的は何だったかと再考してしまった。

3月1日(木) 雨
昨日の南風はどこかにいってしまい,また冬が戻ってきてしまった。
ミミズは恥ずかしがりやなので1日1回しか覗かない。
あまり覗くと餌を食べない原因になるらしい。
今日のミミズは昨日より数が増えているような気がする。
とりあえず餓死は回避できそうだ。

2月28日(水) くもり
春一番の南風が吹いた。
本格的な春ももうじきかと思うと嬉しくなる。
とはいえ朝晩はまだまだ冷え込む。
保温のため上にかける新聞紙を増やす。
その上からまた水をかけておく。
ミミズに大きな変化は見られない。

ミミズが死んだらどうするか,という疑問をいただいた。
万一の場合はメーカーに注文すればまたミミズ500gを送ってくれる。
飼育自体をやめるときは本体はメーカーが引き取ってくれる。
ミミズは生きていて飼育をやめるときはミミズはどうするのだろう。
庭に自活しているミミズではないのでそのまま庭の片隅に棄てるわけにもいかないだろう。
現時点ではあまり考えたくないことではある。

2月27日(火) 晴れ
今朝は冷え込み,薄氷が張っている。
覗いてみると昨日だばだばかけた水のせいで上に被せた新聞紙が凍っている。
このまま休眠してしまうのではないだろうか。
啓蟄を待ってから始めるべきだったか,などとわかったようなわからないようなことを考える。
昼にもう一度覗いてみたら餌のところにミミズを発見する。
一安心だ。
生活床もだいぶ湿っているようだ。
餓死しないでね,と声をかける。

2月26日(月) 晴れ
相変わらずほとんど変化は見られない。
説明書で調べてみると「生活床の水分が少ない」のでは,とある。
触ってみると確かにサラサラと乾いている。
確かに乾燥注意報が出っぱなしである。
汲み置きの水をだばだばとかける。
何故汲み置きかというと塩素を飛ばすためである。
ちゃんと汲み置きの水を用意するようにと指示がある。
ミミズは金魚並みのようである。
これでミミズも喜んでくれるだろうか。

2月25日(日) 晴れ
またいい天気になったが風が強くて肌寒い。
だが日差しは強く春が近いことを感じさせる。
ミミズの餌を追加する。
今度はいよかんの皮をきざんだものやお茶がらも入れてみる。
ミミズの好みがわかるまではいろいろ入れてみるしかないようだ。
このごろはまた少し寒くなったので活動が鈍いのかも知れない。

2月24日(土) 雨
昨日とうって変わって氷雨となる。
ミミズは元気だろうか。
説明書によると3日目あたりから餌のまわりに糞をすると書いてある。
覗いてみると餌に取り付いているミミズはいるが糞はよく見えない。
好きなものから食べ始めると書いてあるがうちの餌は口に合わないのだろうか。
ちょっと下のトレイを見てみると3段目にもかなりのミミズが生息している。
1段目から降りていったのである。
餌を求めて上のトレイに集まってくるはずなのだが。
まさか砂糖をおいたところで寄ってくるとは思えない。
もうしばらく様子をみるしかないだろう。

2月23日(金) 晴れ
ここ数日4月のような陽気で暖かい。
昨日はカメ,今日は金魚の水替えをした。
暮れから水を替えていなかった金魚はようやく生息が判明して安心した。

ミミズはシマミミズという種類である。
本来日本に生息しているミミズではないらしい。
本体同様,オーストラリアの出身で日本で養殖している。
確かにうちの庭にいるミミズよりずっと細い。
繊細な感じさえ受ける。
そして堆肥への道だが進行している気配はあまりない。
長い目で見ていこうと思う。
(子育ての極意か? しかしそれができずに苦労しているのに)

2月22日(木) 晴れ
ミミズは容器の中で楽しそうに過ごしているようだ。
餌もなにもない下のトレイにもかなり移動している。
朝,早速餌をやる。
餌は野菜や果物のくず,お茶やコーヒーのだしがら,ご飯などでもいいらしい。
大きいものは食べやすいように細かく刻むと指示がある。
わざわざ小さくきざんでいるとまだ食べられそうな気がしてくる。
人間の身体によくないものはミミズにもよくないのだ。
だから輸入野菜などの残留農薬には気をつけるようにと書いてある。
改めて自分の食生活について考えさせられた。
とにかく野菜くずなどをまず濡らしてからミミズの上に広げるように置く。
その上からちぎった新聞紙を濡らして(湿度を保つため)かける。
それで作業はとりあえずおしまい。
ミミズが食べるのを待つだけである。

昼すぎに様子をみてみた。
餌に群がるミミズ,という状態を想像していたのだがミミズの姿はほとんど見られなかった。
もともとミミズは暗いところが好きだ。
こっそり進行していくことを願う。

2月21日(水) 晴れ
「ミミズ堆肥つくり器キャノワーム」が届いた。
簡単にいうと大きなプラスチックの丸い四段重箱のなかにミミズを入れて堆肥を作るものだ。
早速組み立てる。
道具などはいらない。
ただ重ねていくといったほうが正しい。
足がついた一番下のトレイには液肥が貯まるらしい。
ちゃんとコックもついている。
下から2段目と3段目は堆肥(用土)を入れ,水で湿らせる。
そして一番上のトレイに付属のミミズを入れる。
ミミズはナイロンのような素材の荒い織りの袋に入っている。
袋には「ミミズ500g」と書いてある。
説明書によると約1250匹入っているという。
開ける前から容器の周りや袋の外には白いミミズの赤ちゃんらしきものがごろごろしている。
袋の繊維からはみ出てしまったものだろう。
それだけですでに気持ち悪い。
袋の中を想像すると怖いものがある。
しかし怖いもの見たさかつ作業のために袋の口を開ける。
中には・・・ヤシの繊維である茶色い土のようなものが入っていた。
ミミズは見えない。
表面をちょっとつつくといたいた,ミミズが山のように生息していた。
そのままトレイに移す。
ミミズはしばらく蠢いていたがヤシの繊維のなかに隠れてしまい見えなくなってしまった。
これからが本来の作業である。
堆肥を作るための餌を入れる。
餌は野菜くずなどである。
まだ準備していなかった。
続きは次回。



袋に入ったミミズ。
怖いもの見たさの人はクリックしてみて!



これがキャノワーム,高さ73cm,直径51.5cm。



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