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9月28日(土) 雨のちくもり
昨日から今朝にかけての雨で一気に涼しくなった。
今日の最高気温は19.6度。
つい先日まで最低気温が20度くらいだったのに,急に涼しくなってしまった。
この涼しさでついに蝉の声は聞こえなくなった。
雨が降り出す前の26日頃までは鳴いていたようだが。
我が家のみかんの木にはまだアゲハの幼虫がいる。
このままでは蝶にならずにさなぎのまま越冬するのだろうか。
無事さなぎからきちんと羽化できるといいが。
改めて幼虫を見ていて,気付いたことがある。
この写真の幼虫も,下で無事羽化した幼虫も,「アゲハ」の幼虫だ。
だが7月26日の写真は「クロアゲハ」だ。
身体に黒い模様のある幼虫がクロアゲハで,緑のトーンでまとめているのがアゲハだ。
全身が黒いクロアゲハはかっこいいし,黒と薄黄色のアゲハも好きだ。
どちらも身近で常に見られる環境であることを願う。
9月18日(水) 晴れ時々くもり
昨日・一昨日とまとまった雨が降った。
雨が降り出す前の日曜日にはさなぎに変化はなかった。
そして今日の午後,さなぎを見るとすでに羽化したあとだった。
単なる抜け殻が残っているだけ。
蝶は羽根が濡れると飛べなくなるときいたことがある。
雨の中,羽化したとは考えにくい。
となると羽化したのは今日のようだ。
誰にも見つからずひっそりと蝶になったさなぎ。
無事空を飛んでいるだろうか。
そして子孫を残すことができるだろうか。
残り少ない夏を有効に過ごしてほしい。
蝉も雨で鳴けなかった日の分まで鳴くかのように懸命に鳴き続けている。
9月15日(日) くもり
くもりの日が続いて一気に涼しくなった。
蝉は名残の夏を惜しむように悲しげに鳴いている。
もうじきこの声も聞けなくなるかと思うとこちらまで物悲しくなる。
昨日,スズメガの幼虫を見つけた。
大きい。
半端な大きさではない。
物差しで計ってみると8cmは優にありそうだ。
成虫は夜に活動するので,ほとんど見かけない。
こんな虫がまだ生息しているということがわかるだけでも嬉しい。
それにしてもデカい。不気味だ。

石巻貝は水槽の苔取りに素晴らしい仕事をしているのがよくわかった。
メダカやカエルのいる水槽の苔がひどくなったので,金魚の水槽から出張させたら,本当によく働いてくれる。
現在は1匹しかいなかったが,買い物のついでに3匹買ってくる。
メダカの水槽と金魚の水槽に2匹ずつ入れることにする。
長生きしてせっせと働いて欲しい。
9月8日(日) 晴れ
さなぎに大きな変化はない。色も変わらずじっとしている。
涼しくなるとメダカはまた産卵を始める。
暑い時期はあまり産卵しないようだ。
春に生まれた赤ちゃんメダカはだいぶ大きくなった。
写真ではわかりにくいかもしれないが大人のメダカの半分くらいの大きさである。
大きいもので約1.5cm。
点呼をとってみたら9匹いた。
ずいぶんたくさんの卵を水槽に入れたつもりだったが,結局夏を越せたのはそれだけだ。
またみつけた卵を赤ちゃん用の水槽に移す。
次男のクラスの担任の要請でメダカを寄付することになった。
成魚を2匹。赤ちゃんを2匹。
元気に育って欲しい。
カエルの水槽でエビが死んでいた。
久しぶりに点呼をとってみるとカエル1匹・メダカ6匹・エビ1匹。
最近は変化がなく喜んでいたのだが。
これから涼しくなるにつれカエルの動向が気になる。
9月5日(木) くもり時々晴れ一時雨
一夜明けるとアゲハは立派なさなぎになっていた。
昨日の写真と比べると昨日は下半身がまだ幼虫の部分を残しているのがわかる。
今はすっかり周りの葉に擬態してすぐにはわからないほどだ。
昨日のうちに気付いていなければこんな記録もとれなかったかもしれない。
今回は触らず,動かさずをモットーに観察していくつもりだ。
今後の展開に乞御期待。
9月4日(水) 晴れ
夏も終わりに近づいたが,アゲハは子孫を残すべくせっせと生きている。
最近は2匹が緑色になってさなぎになるのを楽しみにしていた。
今日,確認すると1匹がさなぎになろうとしていた。
最近の幼虫は自分が育った木でさなぎになるのだろうか。
もう1匹はどこにいったかわからない。
私の気付かないところでさなぎになっているといいが。
いずれにしても目の前でまたさなぎになる姿を見られるとは嬉しい限りだ。
今度は動かさずそっと見るだけにしよう。
30分ほどしてからまた見るともうさなぎらしい姿になっていた。
たった30分でこうなるとは・・・
もっと眺めていればよかったと少し後悔する。
これからまたしばらく観察日記が書けるなと思うと嬉しい。
9月2日(月) 晴れ
2学期が始まった。
相変わらず暑い。いつまでも真夏の陽気だ。
学校が始まれば居候のカメ子は教室に戻る。
最後に記念写真を撮ろうと3匹を並べて外に出した。
するとうちのカメ,「か」と「め」は張り切ってどこかへ行こうとする。
外に出たことに驚いているカメ子とは大違いだ。
3匹をまとめて撮ろうとするとかなり大変なことだ。
「め」はパタパタと歩いて段差のあるところに辿りついた。
段差は20cmくらいある。
カメの目線からいうとかなり高い。
そこをあれよあれよという間に登ってしまった。
登ったところで何があるというのでもないのだが。
その行動力はすごい。
カメの成長に驚くばかりである。
8月25日(日) 晴れときどきくもり
アゲハは我が家のみかんの木を覚えたようだ。
また白黒の芋虫がうろうろしている。
これらも無事蝶になれるのだろうか。
今後は手出しはしない,と心に決める。
そんな先からクモが幼虫を見つけて捕らえている。
これも自然の成り行きと見るしかない。

新聞に昆虫標本商という蝶の採集のプロである川村俊一さんのインタビューが載っていた。
彼の言葉を転記する。
「1頭の蝶が200個の卵を産むとして,単純計算では,3世代後には200万頭が生まれます。自然は蝶であふれるはずですが,そうならないのは,その多くが他の生物に食べられるからです。だから,人が昆虫採集したくらいで絶滅するようなやわな蝶はいません。問題は蝶の食草や食樹を,何も考えず抜いたり,切ったりする人の多いことです」
8月23日(金) くもりのち雨
処暑を迎え,夏も終わりを感じさせる。
アゲハのさなぎはやはりだめだった。
いまだにさなぎの状態でじっとしている。

この暑い季節,いちばん気がかりだったのはカエルだった。
だがそれは杞憂に終わった。
さすがコンゴツメガエル,暑いのは得手のようだ。
毎日すいすいと泳いで元気な姿を見せてくれる。
他のメダカやエビも元気で水槽のメンバーに増減はない。
涼しくなってくるとメダカのお腹にまた卵がぶら下がっている。
別の水槽の赤ちゃんメダカも大きいものは15mmほどになり,大人のメダカと一緒にしてもよさそうだ。
こうして暑い季節を乗り切ってくれると一安心である。
8月14日(水) 晴れ
相変わらず暑い日が続いている。
ここ数か月水を替えていなかった金魚の水槽の水がかなり汚れてしまったのでようやく交換する。
春に苔取りのために投入した2匹(と数えるのだろうか)の石巻貝は,1匹は貝殻だけになっていた。
もう1匹は健在だが水槽を洗ってしまったので所在なさげにみえる。
水槽を洗って水を替えると見違えて涼しげになった。
金魚も嬉しそうだ。
この3匹の金魚は先代が卵を産んで孵化させた生き残りである。
だいぶ大きくなって餌を食べることしか興味がないような奴らだがそれはそれで存在感だけはある。
長生きして欲しい。
8月12日(月) くもり
くもって日が差したり陰ったりの一日。
直射日光が少ないとこんなにも涼しいものかと思う。
気温よりずっと涼しく感じる。
さなぎと一緒に東京へ戻ってきた。
だが大きな変化なし。
思えば蚊取線香のそばに置いたこともあったなぁ。
やはりだめだろうか。
もうしばらく希望をつなぐことにする。

死んだ蝉を蟻が始末していた。
あんな大きな蝉の身体もたくさんの蟻にかかってはどうすることもできない。
これも食物連鎖の一種だろうか。
逞しい蟻の姿に感心するばかりだ。
だが家の中には入って来ないで欲しい。
8月8日(木) 晴れ
毎日暑い。
アゲハのさなぎは茶色くなってきた。
植木鉢に引っ掛けるようにして置いているのでその色に反応したのだろうか。
よく見ると上半分くらいは透き通っている。
中身がないのでは・・・
もしかしたらだめかもしれない。
8月3日(土) 晴れ
一夜明けるとアゲハの幼虫はさなぎになっていた。
指で木から外そうとするとピクピク動いて外せそうにない。
仕方がないので枝ごと切り取って持っていくことにする。
紙の箱に入れての大移動。
無事蝶になって欲しいが。
8月2日(金) くもりのち雷雨
明日からしばらく留守にする。
残る家族がいるので世話に関しては不安はない。
だが気になるのはもうじきさなぎになれそうなアゲハだ。
今日,覗いてみると1頭(幼虫はこう数えるらしい)がさなぎになりかけている。
さなぎになる前はこのような体勢でじっとさなぎに変化する。
今日の午後は雷雨で真っ暗になり,うまく写真が撮れなかった。
普通はアゲハの幼虫はさなぎになるときは自分で適当な場所を求めて移動する。
今回,幼虫を育てていてもさなぎの姿は見られないだろうと思っていた。
だが目の前の幼虫はさなぎになることに慌てたのか,不精して移動することをやめたのか,はたまた観察を続けている私への配慮か,自分が育った木でさなぎになろうとしている。
こうなると蝶になるまで見届けたいのが本音だ。
明日,さなぎになっていたら枝ごと持って行こうかと思案中。
今後の展開は後日まとめて掲載する。



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